生地におけるプリント加工技術について

コラム
2026.06.02
更新日:2026.06.03

多様なプリント加工技術

バッグや雑貨に使われる生地には、様々な柄やデザインが施されています。

その表現を支えているのが、インクジェットプリントや手捺染(てなっせん)、転写プリントなどのプリント加工技術です。

インクジェットプリントとは?

インクジェットプリントとは、デジタルデータを直接生地へ出力するプリント加工技術です。

生地におけるプリント加工技術について

版を作成する必要がなく、プリンターからインクを噴射して柄を表現するため、写真表現やグラデーション、繊細なデザインなども細かく再現できる点が特徴です。

また、小ロット生産や多品種展開に対応しやすい点も大きなメリットです。

インクジェットプリントでは版の作成を必要とせず、データ変更のみで対応できるため、試作や短納期案件との相性にも優れています。

生地におけるプリント加工技術について

ブランドごとのオリジナル性が重視される現在の市場において、柔軟なデザイン対応が可能な加工方法として活用されています。

転写プリントとは?その特徴と活用分野

バッグや小物用素材のプリント加工において、さまざまな分野で採り入れられているのが「転写プリント」です。

スポーツ・アウトドア分野からファッション雑貨まで、多くの製品に活用されています。

転写プリントとは、一度専用の転写紙へデザインを印刷し、その後、熱と圧力を加えて生地へ柄を転写する加工方法です。主にポリエステル系素材との相性が良く、細かなデザインや写真表現、グラデーション柄なども比較的きれいに再現できる点が特徴です。

また、転写プリントも版を必要としないため、デザイン変更への対応がしやすく、小ロットや多品種生産にも適しています。

転写プリントは、加工時にインクが生地へ浸透するため、比較的自然な風合いに仕上がりやすい点もメリットです。

一方で、素材によっては加工適性に注意が必要です。特にポリエステル素材との相性は良好ですが、綿やPVC素材などでは別の加工方法が適している場合もあります。

また、使用環境によっては耐摩擦性や耐候性などの確認も重要になります。

職人技が生み出すプリント表現手捺染(てなっせん)

プリント加工の中でも、古くから用いられている技法の一つが「手捺染(てなっせん)」です。

手捺染ならではの風合いや表現力は、今なお多くのモノづくりに活用されています。

手捺染とは、型を使用し、一色ずつ手作業でプリントを行う加工方法です。

スクリーン版の上からスキージと呼ばれるヘラを使い、インクを生地へ押し出して柄を表現していきます。

生地におけるプリント加工技術について

柄ごとに版を作成する必要がありますが、その分、発色が良く、しっかりとした色表現が可能になります。

ロゴ柄や幾何学模様、総柄デザインなど、バッグ生地においても幅広く採用されています。

特に色数が少なく、量産向けのデザインの場合は、安定した品質で加工できる点が大きなメリットです。

さらに、手捺染は素材に合わせてインクや加工条件を調整できるため、綿や帆布だけでなく、ポリエステルやPVCレザーなど、さまざまな素材に対応できるケースがあります。

一方で、多色柄の場合は版数が増えるため、準備工程やコストが大きくなる傾向があります。

近年ではインクジェットプリントなどのデジタル技術も拡大していますが、手捺染特有の質感や色の深み、量産時の安定感は依然として高く評価されています。

生地におけるプリント加工技術について

高付加価値の製品づくりをお手伝い

このように、素材特性とプリント技術を組み合わせることで、より高付加価値な製品づくりにつながっていきます。

弊社では、お客様のご要望をもとに、用途や素材に適したプリント方法をご提案しております。

プリント加工に関するご相談がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。