皆さんは、合成皮革と聞いてどのようなイメージをお持ちですか?
安価で扱いやすいけれど、環境に優しくないと思っていませんか? しかし最近では、石油などの化石資源の使用を減らし、天然由来成分やバイオマスを使ったサスティナブルな合成皮革が開発されています。
その一つが、弊社がSDGs(持続可能な開発目標)の一環として開発した「サスティナブル PVC」レザーです。
この記事では、その特長やメリットについてご紹介致します。
「サスティナブル PVC」レザーとは、PVC(塩化ビニル)層に天然由来成分を12~14%、基布にバイオマス(レーヨン)を19~20%使用したREACH規制対応の多機能性PVCレザーです。 サスティナブル構成率は、約31~35%となります。
石油などの化石資源の使用を低減することで、環境負荷を軽減し地球にやさしい合成皮革を目指し、弊社第1弾目の椅子張り用サスティナブル商品として開発されました。
①防汚性に優れている
汚れが付きにくく、落としやすい加工を施してあるので清潔に保てます。
②抗菌性がある
表面処理剤に抗菌剤を添加しているので、抗菌作用があり、衛生的で快適に使えます。
③耐硬化性がある
アルコールなどによるひび割れへの耐性があります。24時間エタノール(99.5%)に浸漬しても質量減少率は10%以下(実測値)と硬化しにくい配合にしております。
④耐次亜塩素酸ナトリウム対応である
次亜塩素酸ナトリウム濃度1000ppm以下で拭いて除菌ができますので安心して使えます。
⑤難燃性である
JABIA(日本自動車車体工業会)の難燃性試験に合格しております。
⑥バイオマスマーク認定を受けている
バイオマスマークは、バイオマスを原料として使用した製品に与えられるマークです。弊社の「サスティナブル PVC」レザーは、バイオマーク15%の認定を受けており、環境に配慮した製品であることが証明されています。
⑦REACH規制対応である
REACH規制とは、欧州連合(EU)が制定した化学物質の登録・評価・承認・制限に関する規制です。弊社の「サスティナブル PVC」レザーは、REACH規制対象物質(SVHC)を含有しておらず、フタル酸エステル類7物質も使用しておりません。安全性の高い製品であることが証明されています。
家具用インテリア資材・雑貨など、さまざまな用途で使われます。 多機能性や椅子用の耐久性も備えているので実用性も高く、長く愛用できます。
いかがでしたか? 「サスティナブル PVC」レザーは、環境に優しく、機能性にも優れた合成皮革です。
弊社は、SDGsに取り組む一環として、このような製品の開発に努めています。
皆さんも、「サスティナブル PVC」レザーを用いた製品を見かけたら、ぜひ手に取って、 未来に貢献する素材を体感してみてください。