車両用合成皮革『レフィーノ』が宇都宮LRTに採用されました

コラム
2024.04.09
更新日:2024.04.09

宇都宮LRTについて

宇都宮LRTは、栃木県のJR宇都宮駅東口から東部地域の産業拠点である清原工業団地と芳賀・高根沢工業団地を結ぶ約14.6㎞の次世代型の路面電車になります。

2016年に都市計画が決定、2018年から整備工事が開始され、2023年8月に開業しました。

車両用合成皮革『レフィーノ』が宇都宮LRTに採用されました

宇都宮LRTの特徴

LRT(次世代型路面電車システム)とは、「Light Rail Transit」を略した名称で、

・各種交通との連携

・低床式車両(LRV)の活用

・軌道・停留所の改良により乗降が容易

などの面で優れた特徴がある、次世代の交通システムを指します。

宇都宮LRTは、

・低床式の車両

停留所にスロープが設置されている

等、バリアフリー設備が整備されており、あらゆる人々が利用しやすい環境が整えられています。

宇都宮LRTが地域経済を変える?

宇都宮LRTは、交通渋滞の緩和や環境負荷の軽減(トランジットセンターの整備等)を図り、都市としての持続可能な発展に寄与することが期待されています。

また、宇都宮LRTの導入により、沿線・停留所周辺の商業開発や観光地化が進み、これら施設へのアクセス向上によって、地域の商業活動や観光産業の振興が期待され、地域経済にも多大なるインパクトを与えていくであろうと言われています。

宇都宮LRTと東京シンコーレザーについて

当社は、バスや鉄道車両のシート・内張素材向けの合成皮革『レフィーノ』を2018年よりお取り扱いしております。

これまで多くの観光バスや鉄道車両にご採用いただいて参りましたが、次世代の交通システムである宇都宮LRTにも、当社の『レフィーノ』をご採用いただきました。

車両用合成皮革『レフィーノ』が宇都宮LRTに採用されました

『レフィーノ』の特徴について

バスや鉄道車両のシート・内張素材向けの合成皮革『レフィーノ』は、

・高耐久樹脂であるポリカーボネート系の樹脂を使用し、優れた強度と耐久性を備えている

・耐薬品性に優れており、アルコール・汗・オイル等への耐性を備えている

・表面に汚れなどがつきにくく、落としやすい防汚加工を施しています

燃性(JABIA難燃・鉄道難燃)を備えている

・スムース系の絞(シボ)とマットな表現をしており、落ち着いた高級感のある見栄えと、シルキーなタッチ感で上質で洗練されたマテリアルである

以上のような特徴を兼ね備えています。

車両用合成皮革『レフィーノ』が宇都宮LRTに採用されました

車両内装に求められる機能と当社の取組について

宇都宮LRTをはじめとした公共交通機関などの車両内装には、清潔性と耐久性があり、且つメンテナンスが容易な素材が求められています。

ご利用いただくお客様は快適な乗車環境となり、車両のメンテナンスや清掃も容易に行えるため、運営コストの削減にも貢献できます。

当社は「シート用合成皮革の技術革新や素材の持続可能性の向上は、公共交通機関のさらなる発展に寄与する」と考えており、より耐久性が高く、リサイクル可能な素材の開発や環境負荷の低減に向けた取り組みを進めて参ります。